はじめに
家事は、私にとっていつも「やらなきゃ」が先に来る存在でした。
平日はフル稼働で、休日に家事をまとめてこなす生活。 「毎日こまめになんて無理!」と思いつつも、週末になると溜まった家事に追われる日々でした。
「全部片付けてから、自分の時間を…」と思っても、気づけば一日が終わってしまう。 何もできなかったと感じて、自分を責めてしまうこともよくありました。
そんな日々が続くと、帰宅しても散らかった部屋にどっと疲れが押し寄せ、 「いつまでこの生活が続くんだろう」と、心の奥に絶望感が湧いてくることも。
心が休まる時間が、どこにもないように感じていたのです。
もしかすると、あなたにも似たような感覚や状況があるかもしれません。
自分をいたわる時間が生む余裕
ある休日の早朝、 「洗濯機を回さなきゃ」「掃除機をかけなきゃ」とタスクが頭を巡る中で、 ふと、リビングの静けさに気づきました。
「今日は家事を後回しにしてみようかな?」
そう思って、コーヒーを淹れてベランダの椅子に座ってみたのです。
- 遠くの山をぼんやり眺める時間
- ゆっくりと深呼吸する時間
不思議と、「やらなきゃ」と感じていた気持ちが、 「これをやろう」という前向きな気持ちに変わっていくのを感じました。
まずは自分を整えること。 それが、家事の負担感を減らす第一歩なのかもしれません。
ちなみに、こうした「深呼吸をする」「朝の光を感じる」といった時間は、 脳内のセロトニンを整える助けにもなるそうです。 これは、「ほっとする」「安心する」そんな感覚を支えてくれる物質でもあるんです。 リズムを取り戻すような暮らしの中に、ほんの少しでもそうした時間があることで、 心も体も少しずつ軽くなっていく感覚があります。
そして今、あなたがどんな状態であっても、 ほんのひと息つくことで、見えてくる景色が少し変わるかもしれません。
心地よい空間がもたらす変化
心に余裕ができると、自然と身の回りの空間にも目が向くようになります。
例えば、
- 何もない棚に一輪挿しと花を飾る
- お茶のセットだけを置いたテーブル
- 白い壁にシンプルなオブジェを飾る
「こんな空間をつくってみたいな」 そう思った瞬間、家事が「やらなきゃ」から「やってみたい」に変わっていく感覚がありました。
➡ 家事を義務から楽しみに変える鍵は、「自分の気持ちから動き出すこと」にあるのかもしれません。
「まあいっか」の余裕を持つために
忙しい毎日の中で「まあいっか」と思える余裕を持つのは、簡単ではありません。
なぜなら、疲れていると優先順位をつける力が低下し、すべてが「やらなきゃ」に見えてしまうからです。
だからこそ、まずは自分を整えること。
- 短時間でも、自分をいたわる時間を確保する
- 気持ちを整えてから行動すると、結果的に効率よく進むことも
➡ そうやって、「家事を負担」から「生活の楽しみ」に変える第一歩になります。
「やらなきゃ」を手放すための3つのコツ
①「全部やらなきゃ」を手放す
- 「完璧にやる」ではなく、「大事な部分だけ整える」
- 今日は「リビングだけ」「玄関だけ」など、小さく区切ってOK
- 少し整えるだけで、気持ちがスッキリする感覚が得られるかもしれません
②「やりたい」気持ちを大切にする
- お気に入りの空間づくりを意識してみる
- 「家事=やるべきこと」ではなく、「やってみたいこと」へシフト
- 例:お気に入りのマグカップでお茶を飲む時間をセットにする
➡ 楽しさが加わると、負担感がぐっと軽くなることがあります。
③ 自分を整える時間をつくる
- 朝、10分だけコーヒーを飲みながら深呼吸する
- 夜、少し長めにお風呂に浸かる
- 疲れた日は「今日は休む」と決めて何もしない
➡ 先に自分を整えることが、家事の効率アップにもつながります。
おわりに
「やらなきゃ」と思いすぎると、心も体も疲れてしまうことがあります。
だからこそ、まずは「自分をいたわる時間」をつくることから始めてみませんか? 「やらなきゃ」を減らすことで、家事がもっと心地よいものに変わっていくかもしれません。
あなたの毎日に、ひとつでも「やりたい」と思える時間が増えますように。
※この記事は、個人の体験と気づきをもとにしたライフスタイルの提案です。
この記事を書いた人
いっしたまえ|心と体を整えるアドバイザー
敏感アンテナさんたちに寄り添いながら、
自律神経と眠りを整えるヒントをお届けしています。
元看護師・セロトニン活性アドバイザーとして、
「眠れる体と疲れない心に整える」サロン Calm time を運営。
自身と家族の体験を通して、心と体を支える知恵を発信しています。
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