セロトニンを整える暮らし③:「食卓から育てる ― 栄養と自律神経のつながり

わたしを整えるセロトニン習慣

“からだの中から、やさしく整える”セロトニンの食習慣


この記事は、セロトニンと心の整え方をテーマにした連載シリーズの第3回です。
今回は「栄養から整えるセロトニンの仕組み」と「私自身の失敗と工夫」について、やさしくお伝えします。

▼ まだ読んでいない方はこちらからどうぞ
第1回|気分は整えられる。幸せはつくれる
第2回|無理にがんばらず、戻る力を育てる“静かな習慣”


セロトニンを増やす基本の方法、そして栄養の話へ

セロトニンを増やす方法として、よく知られているものに次のようなものがあります。

  • 朝の光を浴びること
  • リズム運動(歩く・掃除・噛むなど)
  • 人とのふれ合いやスキンシップ

これらは「セロトニンを活性化する行動」として、2回目の記事でもご紹介しました。

でも──
そもそもセロトニンが 体の中でつくられていなければ、活性化の前に“材料不足”になってしまうのです。

だから今回は、「セロトニンを作るために欠かせない栄養」について、私自身の失敗と実感を交えてお伝えしたいと思います。


セロトニンを作る材料「トリプトファン」

セロトニンは、「トリプトファン」という材料が必要…とよく言われます。
でも、実はそれだけではつくれません。

ビタミンB6や鉄分など、いくつかの栄養素が“チーム”になってはじめて、セロトニンは合成されるのです。

だからこそ、「これだけ食べればOK」ではなく、いろんな栄養を少しずつ、がとても大切。

↓ そんな視点で、セロトニンを助けてくれる食材をまとめました。

セロトニンの合成を助ける食材を描いた線画イラスト。たまご、ごま、豆製品、バナナ、乳製品、野菜、青魚、ナッツ、玄米、芋類などがバランスよく並んでいる。

たまご、ごま、豆製品、バナナ、乳製品、ナッツ、緑黄色野菜、青魚、玄米、芋類など。

「でも、どう取り入れればいいの?」
そんな声が聞こえてきそうなので、日常に取り入れやすい例をご紹介します。

:いろんな具材の入ったシリアルに、牛乳とバナナを添えて。
:コンビニなら、玄米おにぎりに、ブロッコリーの和え物、サラダチキンの組み合わせがおすすめ。
:なめこと豆腐のみそ汁に、焼き魚と温かいごはん。やさしい湯気にほっとする時間を。

「これならできそう」と思えるものから、無理なく取り入れていくことが、セロトニンがよろこぶ習慣づくりの第一歩になります。



私の失敗と実感──ごはんを整える余裕すらなかった頃

朝はコーヒーだけ、昼はコンビニ、夜は外食や回転寿司。

とりあえずお腹に入れればいい。
太ってきたら炭水化物を抜けばいい。
そんな毎日を送っていました。

でもそれは、すでにセロトニンが枯渇していたから。
冷静な判断もできず、気力も落ちていたのだと思います。

結果的に、子どもたちの食事も同じように偏っていたはず。

いまでは、朝ごはんをしっかり食べる習慣が整い、子どもたちの表情や活動にも変化が見られます。
「栄養はこころを支える」──本当にそう思います。

でも、誰もがすぐにしっかり作れるわけじゃない。
「わかっているけど、できない」が普通です。


セロトニンのための「やさしい腸活」のすすめ

「腸活」がブームのように言われることもありますが、実は腸内環境が整っていないと、栄養の吸収もままなりません。

特にセロトニンは、約90%が腸に存在するといわれ、腸が元気だと心も元気になりやすいのです。

ただし、腸で作られるセロトニンと脳内で働くセロトニンは別物
それでも腸と脳は密接につながっていて、腸が整えば脳にも良い影響があるとされています。

さらに、腸の動き(蠕動運動)自体をサポートしているのもセロトニン。
だから、腸を動かすためにもセロトニンが必要なんです。


無理せず食べるための“知恵”を使っていい

「じゃあ、どうやって栄養を整えればいいの?」

そんなとき、私が実際に取り入れている方法があります。

▪ 献立・買い物のストレスを手放す

私は「ヨシケイ」を使っています。
仕事を辞めたとき、一度ストップしたのですが、献立や買い物のストレスが再燃して再開しました。

必要な食材だけが届いて、野菜がカット済みのときもあり、無駄も少なく済みます。
自分の料理の幅にないものを作れる楽しさもあるんです。

▪ コンビニ惣菜の活用

今のコンビニの惣菜は、組み合わせ次第で栄養バランスがとれるものが増えています。

作る元気がないとき、「食べないよりは食べる」こと。
コンビニや宅配も“自分の助けになる手段”として上手に使っていいと思います。

セロトニンを作るには、材料をちゃんと体に届けることが必要。
そのために、「つくる」ことだけにこだわらなくていいんです。


最後に──セロトニンは、“食べること”から始まる

心を整えるには、体が材料を持っていることが前提です。

  • 何を食べるか
  • どう食べるか
  • その栄養が吸収されているか

この3つがそろって、はじめてセロトニンがつくられて、整い始める。

だからまずは、**「食べることが整うと、こころも整う」**という実感を持ってもらえたらと思います。

無理をせず、できるところから。
「私にはこれが合っていた」と思える方法が、きっと見つかるはずです。

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✶ セロトニンを整える暮らしシリーズ


この記事を書いた人

いっしたまえ|心と体を整えるアドバイザー

敏感アンテナさんたちに寄り添いながら、
自律神経と眠りを整えるヒントをお届けしています。
元看護師・セロトニン活性アドバイザーとして、
「眠れる体と疲れない心に整える」サロン Calm time を運営。
自身と家族の体験を通して、心と体を支える知恵を発信しています。

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