「もっと頑張らなきゃ」が止まらないあなたへ|働きすぎ思考を手放す3つのヒント

ノートパソコンの横にそっと置かれた手元を描いた、静かなデスク風景の線画イラスト。 がんばりすぎるわたしへ

はじめに

こんな風に感じたことはありませんか?

  • 「もっと頑張らなきゃ」と自分を追い込んでしまう
  • 「ここで手を抜いたらダメ」と、完璧を求めすぎてしまう
  • 「もっと良い方法があるかも」と調べすぎて、作業が終わらない

特に、感受性が強く真面目な人ほど、この「もっと頑張らなきゃ」という気持ちにとらわれやすいのかもしれません。「もっと良い方法があるかも」と調べすぎて、作業が終わらない

私自身、以前の仕事では「もっと頑張らなきゃ」という気持ちが強く、無意識のうちに自分を追い込みすぎていたことに気づきました。

「もっと」を追求しすぎていた過去

例えば、ある仕事の締め切りが迫っているときのこと。

  • 「徹底的に調べて、すべての選択肢を検討しなきゃ」
  • 「もしもっと良い方法があるなら、それも考えたい」

こんな風に考えすぎてしまい、作業がなかなか終わらないことがありました。

➡ こうした行動は細部まで考慮された成果物を生み出すこともあるけれど、長期的には自分の脳や体に負担をかけ、効率が悪くなることもあります。


「もっと頑張らなきゃ」と思う背景

振り返ると、私が「もっと」を追求しすぎる背景には、次のような要因がありました。

  • 他人に迷惑をかけたくない → 自分の役割を全うしなければという思いが強かった
  • 評価を気にする → 「誰かに認められたい」「失敗したくない」という気持ちがあった
  • 自己評価が低い → 「自分にはまだ足りない」「もっとできるはず」と思い込んでいた
  • 情報収集が止まらない → 調べることで安心しようとして、終わりが見えなくなった

この「もっと頑張らなきゃ」という思考は、一見ポジティブに見えるけれど、行き過ぎると自分を苦しめてしまうことがあります。


「もっと」がもたらす影響

この考え方が強くなりすぎると、次のような負のループに陥ることがあります。

  • 効率の低下 → 時間をかけすぎて、結局ゴールが遠のく
  • 判断力の鈍化 → 「これでいい」という決断ができず、迷い続ける
  • 心身の負担 → 常に緊張状態が続き、集中力や記憶力が低下する

「頑張ること」そのものが目的になってしまい、結果的に疲労だけが残る。

➡ そんな状態を繰り返しているうちに、私は「脳疲労」を抱えてしまっていたのです。
眠っても回復した感じがせず、頭の中が常にフル稼働しているような感覚で、ぼんやりする余裕すらありませんでした。


「セロトニンの働き」を知り、気づいたこと

セロトニンについて学んだ今、あの頃の自分の状態がよく理解できます。

  • セロトニンは、心の安定や冷静な判断に関係していると言われています。
  • 過度な緊張や疲労が続くと、このバランスが乱れ、判断力や感情のコントロールが難しくなることも。

➡ だからこそ、「頑張る」ことだけを優先するのではなく、自分を整える時間を意識的に作ることが大切だと感じるようになりました。


「もっと頑張らなきゃ」を手放す3つの方法

① 行動を区切る習慣をつける

  • 「ここまでやったら一旦休む」「この段階で仮に完成とする」など、ルールを決める
  • こまめに区切ることで、作業の完成度が上がり、効率も向上する

➡ 「終わりが見えない状態」から抜け出すことができる。

② 本当のリフレッシュの意味を知る

  • 休憩=ただの時間つぶしではなく、自分を回復させる時間にする
  • 短時間でも「自分のための時間」を確保する

➡ たとえば、深呼吸をする、自然の中を歩く、好きな音楽を聴くなど、セロトニン活性につながる行動を取り入れる。

③ 他者に委ねることを試してみる

  • 「すべて自分でやらなきゃ」から「誰かにお願いする」へ意識を変える
  • 最初は小さなことから委ねることで、負担を減らす

➡ 「完璧にやらなくてもいい」「人に頼ることも大事」と考えられるようになる。

※「頼ることが苦手」と感じる人の中には、気持ちに余裕があるときは大丈夫でも、繰り返しになると負担を感じることがあります。やり取りの“重なり”が疲れを生むこともあるから、まずは「いまの自分は頼れるかな?」と小さく問いかけてみるのが一歩になるかもしれません。

また、繊細な感覚を持っていると、お願いしたことへの返答やその結果が、自分の感覚とズレていたときに、思った以上に心が揺れることもあります。返ってきた言葉や対応そのものが、心に引っかかることがあるからです。だからこそ、「どんな内容なら安心して任せられるか」「どんな範囲なら任せても心が疲れないか」――そうした“自分の感覚”を知っておくことが、自分を守るための大切な準備になります。


「やる意味」を見つめ直す大切さ

  • 「やらなきゃ」ではなく、「なぜこれをするのか?」を考える
  • 「この作業に意味を見出せているか?」を定期的にチェックする

➡ もし、作業が「義務感」だけで動いているなら、自分の本当の気持ちを見つめる時間が必要なのかもしれません。


おわりに

「もっと頑張らなきゃ」と思う気持ちは、多くの人が抱えるもの。

  • 向上心は大切だけど、それが行き過ぎると、自分を追い込み、効率や健康を損なうことがある
  • 自分を労わる時間を持つことで、「もっと」のプレッシャーから解放されることができる

「頑張ること」と「自分を大切にすること」、そのバランスを意識してみませんか?

今のあなたにとっての“ちょうどよさ”を、少しだけ意識してみてください。


※この記事は、個人の体験と気づきをもとにしたライフスタイルの提案です。

この記事を書いた人

いっしたまえ|心と体を整えるアドバイザー

敏感アンテナさんたちに寄り添いながら、
自律神経と眠りを整えるヒントをお届けしています。
元看護師・セロトニン活性アドバイザーとして、
「眠れる体と疲れない心に整える」サロン Calm time を運営。
自身と家族の体験を通して、心と体を支える知恵を発信しています。

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